金属有機化合物
Metalorganic Compounds
金属有機化合物とは
弊社では、金属有機化合物として有機金属錯体及び塩を製造しております。
Sr(O-i-C3H7)2 や Ti(O-i-C3H7)4、Nb(OC2H5)5 のような金属とアルコールの塩をアルコキシドと総称します。
アルコキシドは、相当する金属水酸化物の水酸基(−OH)をアルコキシル基(− OCH3、− OC2H5、− OC3H7など。)で置き換えた一群の物質です。これらの物質には、一般に有機溶媒に可溶で加水分解しやすい性質があります。この性質を利用して、水相で合成したものとは異なる特性の酸化物を合成する目的に利用されます。
有機溶媒中での加水分解は低いイオン濃度のもとで実施できるために、ゾルを生成しやすく、ゾルを放置したり加温したり振動を与えたりするとゲル化するので、ゾル—ゲル法と呼ばれる均質な複合酸化物の合成や球形の酸化物粉などの製造に利用されます。
揮発性の高いアルコキシドは、CVD法などにも利用されます。
金属アルコキシド
製品例
Ta(OC2H5)5
Ti(O-i-C3H7)4
Hf(O-t-C4H9)4
Al(O-sec-C4H9)3
Ba(OC2H5)2
LiOC2H5
ランタゲン®
近年、Laをはじめとするランタノイドアルコキシドは不斉合成触媒の原料としても注目されるようになりました。そのなかで弊社のランタノイドアルコキシドの触媒活性は多くのお客様から高い評価をいただいています。
弊社では、不斉合成触媒の活性を評価するランタノイドアルコキシドの触媒活性評価法を開発し(特許取得済)、製造ロットごとに評価を行い、合格品をLanthagen®(ランタゲン®)としてご提供しています。
触媒活性評価法の概要
触媒活性評価値は、ランタノイドアルコキシドとBINOL((S)-2,2’-dihydoroxy-1,1’-binaphthyl )からLn-BINOL触媒を調製し、これを用いたカルコンの不斉エポキシ化反応の反応率と不斉収率で示します。
触媒用ランタノイドアルコキシド一覧
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コードNo. | LAR04GB | PRR02GB | SMR02GB | GDR02GB | YBR02GB | YYR04GB |
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化学式 | La(O-i-C3H7)3 | Pr(O-i-C3H7)3 | Sm(O-i-C3H7)3 | Gd(O-i-C3H7)3 | Yb(O-i-C3H7)3 | Y(O-i-C3H7)3 |
名称 | Lanthanum tri-isopropoxide |
Praseodymium tri-isopropoxide |
Samarium tri-isopropoxide |
Gadolinium tri-isopropoxide |
Ytterbium tri-isopropoxide |
Yttrium tri-isopropoxide |
CAS No. | 19446-52-7 | 19236-14-7 | 3504-40-3 | 14532-05-9 | 6742-69-4 | 2172-12-5 |
式量 | 316.2 | 318.2 | 327.6 | 334.5 | 350.3 | 266.2 |
性状 | White solid | Light green solid | Yellow-orange solid | White solid | White solid | White solid |
その他、酢酸塩、カルボン酸塩、β-ジケトン錯体などの取り扱いもおこなっております。