合金製造
Production of Alloys
溶解法
溶解とはアルミニウムや鉄といった金属材料を高温で溶かして、合金をつくる技法です。
弊社では、大気溶解、雰囲気溶解、真空溶解、アーク溶解、プラズマ溶解といった5つの溶解技術で不純物量の少ない高品位な合金を製造しています。
また、2種類の金属が混ざり合った2元系合金だけでなく、長年の知識や経験をもとに、3元、4元、5元といった特殊合金のニーズにも応えています。
弊社では、主に非鉄金属および合金を中心に高純度材料を取り扱う溶解技術があります。
大気溶解と雰囲気溶解、その中でも真空溶解、アーク溶解、プラズマ溶解などの設備があり、多元系の合金を製造し、鍛造、圧延により希望の形状に加工することが可能です。

溶解工程
溶解工程では、通常純度99.9~99.999%の原料金属を使用しています。溶解量・材質(融点/活性)によって溶解手法を検討し、最適な条件にて溶解します。
また、必要に応じて、鍛造および圧延の塑性加工を行います。
真空溶解炉

大型溶解炉
融点1700℃までの金属・合金を、真空中で溶解します。電磁誘導加熱を利用して溶解することで、溶けた金属は攪拌され、均一な組成の合金が得られます。
1~50kg(鉄換算)の溶解が可能な真空溶解炉を揃えており、研究開発用途の少量スポット品から大量生産ライン品まで、お客様のニーズに対応しています。
高品質・低価格・短時間で製品を提供することにより、お客様から信頼を得ています。

特徴
- 金属を電磁誘導加熱により真空中で溶解します。
- 誘導加熱することにより溶けた金属が攪拌され均一な組成になります。
- 真空中で溶解することにより原材料中のガス成分を取り除き新たな酸化を防ぎます。 また、不純物の混入を防ぐことができます。
- 溶かした金属を鋳型に流し込んでインゴットなどを製造します。
主製品
- Fe系合金、Ni系合金、Co系合金、Al系合金、他スパッタリングターゲット用素材各種、その他特殊合金(例:ホイスラー合金、Ir-Mn合金)

小型溶解炉
アーク溶解炉
不活性ガス雰囲気中、タングステン電極(負極)と冷却されたハース(正極)に仕込んだ材料間でアーク放電させ、その熱で溶解を行います。
真空溶解炉では溶かせない高融点または活性な金属・合金の溶解が可能です。
φ50~φ200程度のサイズで溶解が可能です。
特徴
- 活性金属・合金の溶解が可能です。
- 小さな物は1本の電極で、大きな物は複数の電極で放電し溶解を行います。
- 試料の反転と、複数回の溶解を行うことにより、均質性を高める事が可能です。
主製品
- LaSi系、V系、Ti系など

2段ロール冷間圧延機
回転するロールの間に延性材を通すことで、任意の厚みに塑性加工します。
通過時のロール間距離を制御することで、板材の厚みをコントロールします。

関連設備
- CZ溶解
- プラズマ溶解炉
- 大気溶解
- 内圧式溶解炉