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クリーンな分析

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クリーンな分析

皆さんがお持ちのスマートフォンなどの電子機器や、身の回りの家電には、様々な特性の材料が使われています。精密な製品ほど、材料に求められる特性条件はより厳しく、よりブレが許されなくなる…すなわち、不純物の混入に弱くなります。場合によっては、空気中に漂うわずかな埃すらも製品をダメにしてしまいます。

そのため、製品に導入するとき、あるいは材料の特性を精確に評価したいときには、材料の純度をしっかり管理できる作業雰囲気が必要です。

 

そこで登場するのが、「クリーンルーム」と呼ばれる作業用の制御空間です。

外気を取り込み、フィルターを使って塵や埃を取り除いて、部屋中にクリーンな空気を循環させます。これにより、材料を汚染させずに導入・評価することができます。

 

クリーンルームの規格にはいくつか種類がありますが、よく使われる米国連邦規格では「清浄度」として表します。

清浄度とは1立方フィート(約28.32L)中での0.5㎛以上の粒子数のことで、使用用途によって適切なクラスを使用します。0.5㎛以上の微粒子が1立方フィート中に100個以下の場合は、清浄度はクラス100となり、数字が小さいほどより制御された「クリーン」な空間となります。

例えば、一般的に事務所の清浄度はクラス1,000,000、手術室はクラス10,000~100,000と言われています。

 

弊社の分析部門でもクリーンルームを採用しています。クリーンドラフトと併用することでドラフト内の清浄度はさらに向上し、手術室よりもきれいな環境で品質確認の分析を行っています。

塵や埃は着用している服や本などの紙からも発生するため、「無塵衣」や「無塵紙」などの埃が出にくい作業着や紙を使用したり、クリーンルーム雰囲気中の定期的な汚染評価も行ったりと、雰囲気の維持を徹底しています。

 

弊社では、金属、合金、無機化合物など最先端の技術を支える材料を豊富にご用意しております。そして、これらの材料が皆さまのもとで最大限の特性を発揮できるよう、繊細な分析で品質を保証しています。

当社のwebサイト、あるいは製品カタログなどから、ぜひご利用をご検討ください。

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